6月14日、東京オリンピックのセーリング会場として決定した江の島で、決定後最初のヨットレースOP級合同強化フリートレース「ジュンレガッタ」が開催されました。オリンピック熱と共に本年11月に全日本が開催される江の島だけに、Aクラス、Bクラス合わせて80艇のエントリーと大盛況の大会となりました。
午前中、風は南からの風3〜4m/s。チョッピーな波で走りにくい海面です。重量級の選手たちにはなかなか難しいと予測される中でレーススタート。南風ながら風軸がなかなか安定せず、右に左にとシフトを繰り返し徐々に左に振れる展開に。
トップフィニッシュは選考会で惜しくもワールドの切符を逃した菅澤龍佑選手(江の島)。2位は小学6年生ながら最近のレースでは飛び抜けた成績を記録している池田海人選手(江の島)。3位には本年シンガポールから帰国し、江の島ジュニアに入部した桔川翔太郎選手(江の島)がフィニッシュしました。
風が大きく右に変わり、マークを打ち替えて170度の風軸で第2レーススタート。風も5〜6m/sに上がりパワーが出てきたものの波は依然走りにくく、この波の中でもスピードを失わない選手が前に出る展開となりました。
このレースは選考会で抜群の安定感からワールドの切符を手にした玉山義規選手(丸玉)がトップフィニッシュ、2位はまたも池田選手、3位はワールド出場の服部陸太選手(江の島)と軽量級の選手が続々とフィニッシュし、1レース目トップの菅澤選手は4位。潮の流れも早い海面で判断の難しいコースでしたが、上位選手は安定して前を固めていきます。
第3レースは、ゼネラルリコール後のリコール艇ありのスタート。圧倒的なスピードとコース取りで菅澤選手がダントツで1マークを通過。その後も固いコース取りでトップフィニッシュ!とおもいきやホーンが鳴らず。リコールは菅澤選手でした。2着の玉山選手が記録は1位。続いてワールド選手の鈴木亮太郎選手(浜名湖)が2位となりました。
第4レースも少し風が落ちたもののそのままスタート。最終レーストップは服部選手、2位には池田選手が入り、抜群の安定感とスピードで池田選手が優勝を勝ち取りました。
海外の派遣レースを目標に練習を重ねているナショナルチームのメンバーが上位を独占する形となりましたが、その中でも第6位に入る桔川選手は、OP強国シンガポール育ちのセーリングで今後の走りに期待できます。
OPセーラーはこれから夏に向かって練習を重ね、東日本選手権、全日本選手権へと挑戦していきます。次回江の島開催のレースは10月に開催される小澤杯です。さらに熱いレースが期待できるでしょう。
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